Arbor3の購入を検討しているUnityビギナーの方

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Arbor3って便利そう!ネットで調べるとオススメしている人がいるし優良なアセット何じゃないか?ステートマシン?ビヘイビアツリー?なんか箱をつなげればゲームが作れるんだな!

ってお思いの方がいるかもしれません。答えはノーです。

まず前提が違います。箱をくっつけてプログラムを組んでいくのではなく、「プログラムを箱で見やすく可視化する」です。簡潔に言えば「プログラムを自力でかける人は超便利になる」アセットです。

例えば「Arbor3を初めから導入してUnityでゲーム作りを覚えていくぜ!」って方は早くも投げ出します。何か色々できそうなワクワク感はあるけど何も作れません。

初めからの機能があるが、その多くは補佐である

例えばステートマシンの機能にプレイヤーに近寄るという挙動が初めから準備されています。これはすごく便利です。また、一定範囲の中をうろつく挙動もあります。いくつかの挙動の実装は数秒で完了します。

しかし、そこで終わりです。プレイヤーの一定距離に近づいてきたら攻撃してくる挙動はありません。いや、もしかすると色々組み合わせることで可能かもしれません…でもそれを検証する時間があるなら自分で書いたほうが早く、細かな微調整が可能です。

Arbor3単体でバトルシステムを作ることは困難です。しかし、いろいろなオブジェクトを切り替えたり、Prefabを複製したり、適当に動かすのは非常に簡単です。オブジェクトの切り替えが楽ってことはボタン押してメニュー開いて〜…画面切り替えて〜…といったゲームの大まかな流れなら素人でも組めるということです。ただし、そのやり方はどこにも書かれていません。

習得が困難である

Arbor3の使い方について調べると愕然とします。誰も記事を書いていない!!有名なゲーム制作会社などがArbor3を紹介したりするので圧倒的なシェアがあり、活発にブログなどで情報が発信されているかと思いきや使い方に関する記事はほぼ0です。公式チュートリアルをそのまま紹介している人は多々いますが、ほとんどが関係ない店舗の情報が出てきます。

Arbor3を褒める人はこう言います。「公式を読めばおk!」

いやいや、すでにC#を習得しており、ゲーム制作になれているからこそ公式の情報だけで事足りるでしょう。公式ではArbor3の使い方はわかるけど、具体的な組み方は紹介されていません。例えばパラメーターというIntなどの値を格納できるコンポーネントがあり、マニュアルに使い方が書いていますが使用例は紹介されていません。また、何語?って言葉がたまに急に出てきます。

Arbor3の機能は、マニュアルやリファレンスが充実しているのでそこに全て書かれています。しかし、具体的な作成例はネット上には調べても出てきません。

だって、C#ベテラン用だもの!自力でスクリプトを書け、ステートマシンやビヘイビアツリーが何なのかすでに知っている方が使うアセットです。Arbor3でゲームを作るんじゃありません。C#を組んでいく時にあるとめちゃくちゃ便利なアセット、それがArbor3なのです。

Arbor3はいらないの?

いります。超いります。

例えば敵の動き(AI行動)を組むときにArbor3のビヘイビアツリーがあればかなりクオリティが上がり、かつ時短になります。それに、昨今のAI作りはビヘイビアツリーを軸にし、随所にステートマシンを落とし込む…というのが主流だそうです。

ステートマシンとビヘイビアツリーはパット見似ているのですが機能が全く異なります。
ステートマシン:行動がぐるぐる推移する
ビヘイビアツリー:あみだくじで行動を決める
不適切かもしれませんが、違うものだって感じは伝わると思います。この両方が一つのアセットで、しかも互いに連携できるんです。他にこんなアセットはありません。

ゲーム開発を進める途中できっとArbor3が欲しい!というタイミングが訪れます。その時が来るまでは購入しなくても大丈夫です。

たまにセールをやっているので、その機会があれば買っておいて損は無いです。ゲーム開発を続けるのであれば使う機会が必ず訪れます。

Arbor3の要望

具体的なステートの組み方がわかる初心者用のマニュアルがあればもっと需要が高まると思います。マニュアルに、それをどう使えるのかの一例まで書かれていれば習得速度がだいぶ上がりそうです。なんでもいいんです、実際にゲーム制作に使える一例じゃなくて良いんです。どのように使うのか考えるためのヒントが欲しいのです。

あとは、ある程度組んであるもののパッケージを配布するとか。挙動をつなげるためのスクリプトを適当に紹介するとか。

日本語マニュアルのあるステートマシンやビヘイビアツリーのアセットは他にないので初心者まで取り込めたら最強だなって思います。

最後にArbor3を利用する具体的な説明がされている情報を紹介

Unity + Arborで敵AIを作るならこれだけは覚えておけ!集〜ビヘイビアツリー編〜

Unity + Arborで敵AIデータを使い回す方法 〜ビヘイビアツリー編〜

まずは動画を見るのが直感的でわかりやすいです。

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