AffinityはAdobeのPSやAIの代替ソフトになりえるか試してみた感想

カテゴリー:
WEB制作
投稿:2019.12.27

かれこれ20年近くAdobeを利用しています。

使用しているソフトはPhotoshop、Illustrator、Effects、廃れたけどFlashも使用していました。

20年近く使っていますが早くAdobeから卒業したいと常々思っていたんですね。

理由としてはバージョンが上がるたびに高いお金を出すのが苦痛だった、

そして近年ではサブスクリプションという月額制で集金をし始めたことで、

今後も永遠とお金を搾取され続けるのか…という呪いじみたものを感じていたからです。

 

Adobeを卒業したい!でも代替ソフトになり得るものがまったくないという状態が

ずーっと続いていました(GIMPやインクなんちゃらがありますがあれは使い物にならない)。

 

そんな時に、Affinityというソフトが出現したのでPhotoshopとIllustratorの代わりになるのか利用してみました。

Affinityの主な利用目的

  • Webデザイン
  • ゲームアプリデザイン

上記が主な利用目的です。

一般的にはこれらはPhotoshopとIllustratorが利用されていると思います。

ワイヤー作成でIllustratorを使用していましたが、今はSketchに乗り換えています。

Affinityの使用感

Affinityには主に3つのアプリがあります。

  • Photo:Photoshopと同じようなもの
  • Designer:Illustratorと同じようなもの
  • Publisher:エディトリアル用、紙面作成などで他2種の統括ソフトでもある

Publisherは基本的に使うことはないので除外しています。(しかし一つのデータをPhotoとDesignerを動的に切り替えながら利用できるようになるので後に買うかも)

これらは一つ一つに約6000円かかります。Adobeの年間と見比べると格安ですね。現状はAffinityは一度買えばアップデートされても使い続けられます。

 

基本的にPhotoshopとIllustrator(以下Adobe)を手足のように使える人ならすぐに理解できる作りになっています。

Adobeでできることはおそらく90%くらいの事が可能になっている感触を受けました。

Adobeで作ったファイルを普通に読み込むことができますし、逆にAdobeのデータ形式で書き出せるので互換性があります。

しかし、互換性に関しては100%ではありません。

 

それはAffinityはAdobeでできることが100%できるわけではないからです。

Affinityで作ったデータをAdobeで開けば崩れることはそうそうないでしょうが、

Adobeで作ったデータを読み込むといくつかのレイヤー要素が分割されたり崩れたりします。

何が対応していないかは全て把握することは難しいでしょう。

UIはAdobeがやっぱり良い

長い年月をかけて開発しているからでしょうか、UI/UXはAdobeがやはり優秀です。

Affinityでできるよね?って思っていても、そのツールがどこに隠れているか解りにくいです。

また、Adobeではワンクリックでできるようなことが

3クリックくらい必要だったりするので(例:スポイトで色を拾って反映するのが手間)時短ができなくなります。

 

Z軸の概念も変なので、新たに開いたツールのボックスが下に表示されて

見れないなどの問題があったりします。

クリックで上にかぶさってくれれば良いのですがそれができません。

細かなところがわかりにくく使いにくい

マスクや、埋め込み画像などがパッと見で解りにくいです。

例えば画像を投げ込んで選択範囲を指定して

Deleateキーで消去しようとすると画像がすべて消えます。

これは投げ込んだ画像が埋め込み画像扱いになっているので

一度ラスタライズしないと編集できなくなっているからです。

その他にもマスクの扱いやすさが微妙にやりにくかったり

手間だったりと色々と時短に関して問題が出てきます。

 

また、Photoの方ではベジェでライン書きできないのも盲点でした。

簡単なボックスなどのプリセットはもちろん入っていますが、

好きに描けないのでDesignerも購入する必要があります。

PC/MACで分かれている

PC/MACの両方で利用している人は結構多いと思います。

残念ながらAffinityでは両方のOS版を買わなければなりません。

Affinityの良いところ

爆速です。Adobeに比べれば恐ろしいほど作業が軽いです。

たまにCPUやメモリを眺めてみましたがかなり低燃費のようです。

 

PhotoとDesigner間のデータも不都合なく行き来できるので

PhotoshopとIllustratorを好きに切り替えながら利用できるかたちになります。

というか本来一つのソフトだけど機能だけ分けた感じを受けます。

 

そしてAdobeでできることはほぼできる!という点は忘れてはならない特徴です。

そんなことできるのってAffinity以外にないのではないでしょうか。

結論としてAdobeの代替ソフトになるか?

なります。

UIの違いや多少の癖がありますが、

AdobeでできることはほぼAffinityでできるので

買い切りソフトとしてめちゃくちゃ優秀だと感じました。

 

逆にAffinityに乗り換えないほうがいい人

Photoshopの3Dやアニメーション機能を活用している人や

ハイエンドPCでゴリゴリのフォトグラファーとして活躍している人には

オススメできません。

 

3Dやアニメーションはその機能がないのでオススメできないのはわかると思います。

しかし、フォトグラファーになぜオススメできないかと言いますと

マスク関連が貧弱だからです。

レタッチや合成はAffinityで頑張ろうとすると非常に時間がかかります。

その点は直感的に手を動かせるAdobeの方が優秀だと言わざるおえません。

 

ただしAffinityだから簡単にできることももちろんあります。

Affinity自体の軽さから、ツールを極めてしまえば

高解像度のレタッチでも快適になる可能性は秘めています。

こんな人はAffinityで十分

  • Webデザイナー
  • UIデザイナー
  • イラストレーター
  • 名刺やパッケージなどペラもののエディトリアル
  • 商業じゃない写真の編集やレタッチ

Affinityでネックなのは合成やレタッチです。

パーツを作って配置していくようなデザイナーはPhotoで十分に事足ります。

Designer自体はIllustratorと遜色ないので特殊な技法(ライブトレースなど)を使っていなければイラストレーターの方も自由にベジェで作品作りが可能です。ただしトンボが日本式が使えないそうなので印刷物の場合は自分で書く必要があります。最近はPDFでの入稿もあるでしょうからトンボにこだわる必要もないかもしれませんが…。

 

最後に

AffinityのおかげでAdobeへの奉納金がストップできるのでめちゃくちゃ嬉しいです。

Adobeへはいくら払ってきたかわかりません、払った割にシリアル消されて1ヶ月くらい利用できなくなったりソフト以外の面で多くの苦渋を味わってきたので清々します。

 

あとはEffectsと同じようなソフトが出現すれば完全にAdobeとおさらばできそうです。