【外付けグラボ】『GPD G1』と『ONEXGPU』のポータブルeGPU比較

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近々ゲーミングPCを組み立てようと思っていたのですが、金銭的に25万は超えるし、1台PCが増えることによる環境セッティングに悩んでいました。そこでふと思い出したのが外付けグラフィックカードです!性能がどうあれ既存ノートPCのオンボードよりは確実に性能アップが期待できます。

作業メインに使っているPCはドスパラで買った「GALLERIA A4-R」になります。Core i7-13700Hを搭載しており、グラボの性能を十分に引き出せる能力があるはず。

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色々調べた中で外付けグラフィックカードが2つに絞り込まれたので、『GPD G1(2024)』と『ONEXGPU』のポータブルeGPU比較をしたいと思います。

完全に個人的な内容です。どちらを購入するべきか比較したかったのでメモとして残します。

ちなみにこの記事を書いている時点でONEXGPUはまだ発売されていません。6月中旬に発売予定で売り切れ状態で予約も終わっています。GPD G1は2024年版が3月に発売されたばかりです

今すぐGPD G1を買うか、下手したら7月になるONEXGPUを狙うか…迷います

目次

まず、外付けグラフィックカードとは

グラフィックカードをUSBやThunderboltで繋げてGPUを使用し、ゲームや動画編集などの性能をブーストできるものです。グラフィックカードは名の通りグラフィックにかかわる処理を担当します。モニターに映像を出力すことからブラウザでのネットサーフィン、クリエイターであればフォトショップ(画像処理)やプレミア(動画編集)、そして3D制作にも活用され、GPUの性能で大きく快適さが変わります。

本来はマザーボードと呼ばれる基盤へグラフィックカードを差すのですが、それができない端末でGPUを利用できるようになったのが外付けグラフィックカードです。例えばノートパソコンのグラフィックカードはアップグレードすることはできませんが、外付けグラフィックカードを利用すれば良い性能を引き出せる可能性があります。

大きく2タイプある

外付けグラフィックカードは大きく分けて2つあります。

  • 固定のグラフィックカードが入っているeGPUタイプ
  • 好きなグラフィックカードを付け替えできる拡張ボックス

固定のGPUを使うか、手持ちの好きなグラフィックカードを使えるようにするかで選択することができます。それぞれ一長一短がありますので初めにどちらが自分に適しているか熟考したほうが良いでしょう。

ざっくりメリットデメリット
eGPU拡張ボックス
メリット
・小さく軽いので持ち運びに便利
・すぐ使える

デメリット
・性能を選べない
・壊れたらおしまい
・そこそこうるさい
メリット
・好みのグラボを使える
・余ったグラボを流用できる
・PCI ExpressなのでSSDも差せる

デメリット
・本体+グラボの値段になるので高い
・使えるグラボの相性がある
・差すグラボのサイズを調べる必要がある
・持ち運べなくないがでかく鞄に入らない

オンボードからeGPUにした場合の効果

約2~3倍のゲーム性能がアップするようです。通常アプリの性能は30%程度という記事も見かけました。

僕はノートWin機を2台持っており、それぞれグラボ有/無なのですが、1時間の動画を書き出したところグラボ(16分)、オンボ(1時間10分)の書き出し速度でした。グラボはNVIDIAの3050です。オンボのノートPCでeGPUを使う場合は書き出し速度がかなり大幅に改善される可能性が高いです。なお、編集中の快適さはほぼ変わりません。若干グラボ有の方がプレビューが早いかな?という程度です。

固定のeGPUタイプはNVIDIAとRADEONに分かれ値段が大きく異なる

固定のeGPUタイプにはNVIDIAも存在します。ただしものすごく高いです。このページの比較対象である『GPD G1』と『ONEXGPU』のポータブルeGPU比較はRADEONのGPUが使われています。

RADEONのGPUだと10万ですが、NVIDIAになると20万~30万します。ここまで高価になってくると新品のPCを購入したほうが良いレベルだと思います。

もしNVIDIAの外付けグラフィックカードを利用したいなら拡張ボックスを利用することをお勧めします。ただし、拡張ボックスの値段(5万とか)+グラボの値段がかかってくるので余ったグラボがある人向けかもしれません。

そのような理由から僕はRADEON GPUである『GPD G1』と『ONEXGPU』を選択しました。

『GPD G1』と『ONEXGPU』の比較

細かな性能は異なりますが共通しているのがGPUに「AMD Radeon™ RX 7600M XT」が利用されている点です。また、OCuLinkに対応しており、OCuLink対応の端末は100%の力を出せます。
※OCuLinkでの接続は体感できるレベルで変わるようです。

ゲーム周波数は2300 MHzで、メモリが8GBになります。どれくらいの性能かというと「GeForce RTX 3070」より少し下のレベルになります。現世代に4070があるため1世代前のグラボになりますが、GeForce RTX 3070はまだまだ現役です。「AMD Radeon™ RX 7600M XT」の性能がわかりやすいゲーム例で言うと、高負荷であるサイバーパンク2077を60fpsで遊べます。ただし頑張って60fpsである点に注意です。また、使っているPCのCPU等でも上下するので注意しましょう。

この性能に不満がある場合はデスクトップ型のゲーミングPCを作っちゃった方が良いですね。高性能なGPUが欲しい人向けではないです。現状の端末へブーストをかけたい人用です

注意点!!
グラフィックカードはCPUと共存関係にあります。CPUが低い場合はグラフィックカードの性能を十分に活かしきれない事があります。

スペック比較

スクロールできます

GPD G1(2024)

ONEXGPU
価格10万数千円
サイズ225× 111×30 mm196×120×32mm
重量約920g約869g
GPUAMD Radeon™ RX 7600M XT
メモリ8GB GDDR6
ゲーム周波数2300 MHz
演算ユニット32
接続USB4(Thunderbolt 3/4)
Oculink
出力端子HDMI 2.1×1
DP×2
USB 3.2 Type-A×3
※マルチ画面可能
HDMI 2.1×2
DP×2
USB 3.2 Type-A×2
※マルチ画面可能
その他SD4.0 カードスロットRJ45(LANケーブル)
電源内臓(240W)外部(300W)
PD出力65W100W
特殊サイレントモードで低速運用可能
※60Wで稼働する
NVMeスロット(2280)付き
※中に装着できる

側面の端子画像

大きな違い

参照:https://youtu.be/tdJjosyoUTc?si=FeL2Mp9z3rzbcQLY
画像は表の並びと左右が逆なのでご注意
また、海外版なので三又のプラグになっています

GPD G1(2024)

ONEXGPU
ディスプレイは3つまで
内臓電源なのでケーブルがスッキリ

PD充電が65Wと低い出力

SDカードで記録メディアとして使える
サイレントモードで低速運用可能
シンプルな見た目
ディスプレイは4つまで
外部電源なのでケーブルが重い

PD充電が100Wもある

高速SSDを埋め込めて記録メディアとして使える

LANケーブルを繋げられる
本体が光る

サイズ的には大きな差はないので、持ち運びの利便性はGPD G1の方が高いですね。あと好みによりますが、ONEXGPUは光るので個人的にそこはマイナス点です

GPD G1のPD給電が100Wだったら即決で買うのですが…

性能の差

参照:https://youtu.be/tdJjosyoUTc?si=FeL2Mp9z3rzbcQLY
※赤枠は区切っているだけです。上2個と下2個で分かれています

正直一緒です。同じGPUが使われているので当然かもしれません。多少の誤差があり、どちらかが優れている場合もあるようですが、かなり細かな性能差を気にする人以外は同じものと考えてよさそうです。

その他 eGPUに関するのメモ

  • 外部ディスプレイに出力したほうが性能が発揮される。ノートPCに利用して、本体に映像を表示させる場合はeGPUで処理した後に本体に結果を渡す流れになるのでパフォーマンスが悪くなる。とはいえ性能は確実に上がる
  • デスクトップ、ノートPCにかかわらずマザーボードに直結されている同程度のグラフィックカードより性能は落ちる
  • Photoshopとpremiereの性能も上がるが劇的に変わるわけではない。といっても1.5倍ほどの性能アップがある
    • それはベンチマークでの話。1時間の動画書き出しの場合はオンボードの場合は1時間を超えるが、グラボ有だと15分程度に短縮されるためeGPUでもかなりの書き出し速度が期待できる
  • 動画書き出しの短縮を求めている場合は想像より早くならないかもしれない。ただし書き出し高速化は確実にする
  • 相性がある。特にノートPCは注意
    • PCのメーカーによってすんなり動いたり設定の編集が必要だったりする
    • 一部のノートPCでは非対応とアナウンスがされているものがある
    • PCのグラボ設定上では表示されていないが実は稼働している場合もある
  • USB4(USB-Cタイプ)でもThunderboltではない場合がある。明確にThunderboltと記載されているPCの方が無難。場合によっては利用できない

いやぁ迷いますね。GPD G1も2024年3月に新しいバージョンが発売されたばかりなのでGPD G1が今のところ購入確率が高いかもしれません

ONEXGPUのM.2 SSDストレージ化は非常に魅力的ですが電源がどでかい(Macbookproの四角いやつ並み)ので毎日持ち運びする予定の身としてはちょっときついかも

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