メインは普通のサーバーを利用していてサブドメインだけVPSサーバーで運用したい…そういうニッチな使い方をしたい人がいるかも知れません。僕もその一人です。試したらできたのでメモとして残します。
なお、ConoHa WINGとConoHa VPSを利用している人対象です。もしかしたら別の共有サーバーを利用している人でも可能かもしれません。ネットワーク関連の知識に疎いのでそのあたりは明確にわかりません。
ちなみにサブドメだけVPSサーバーで運用しようと思った経緯は
下層ディレクトリでマルチサーバー化して10個のWPをインストールしているから移設が大変だからです
新規コンテンツだけはVPSで運用したいと思い分けました
一旦共有サーバーに受けて、サブドメの場合だけVPSへ飛ばす
共有サーバーを使っていると「サブドメインを作成!」みたいな機能があると思いますが、それでサブドメインを作らないでください。共有サーバー固定になってしまいます。VPSサーバーの場合はサブドメインディレクトリ作ってDNSをそこへ向ける感じです。
取得したドメインサービスでドメインのネームサーバー(サーバーの場所)を設定する。指定するのは共有サーバー。この流れは普通にサイトを作るときと同じです。
ConoHa WING | ns-a1.conoha.io ns-a2.conoha.io ns-a3.conoha.io |
---|---|
Xserver | ns1.xserver.jp ns2.xserver.jp ns3.xserver.jp ns4.xserver.jp ns5.xserver.jp X2サービス統合の場合: ns1.xtwo.ne.jp ns2.xtwo.ne.jp ns3.xtwo.ne.jp |
使っているサーバーにはこのようにサーバーの位置がわかるアドレスがあり、ドメインにどこをアクセスすべきか設定できる。
サブドメインだけVPSに向ける場合でも一旦は共有サーバーへ来てもらうようにする。
共有サーバーでDNS設定が可能なので作りたいサブドメインを登録する。XXX.comのringoサブドメを作りたいなら「ringo.XXX.com」のDNSを下記のような内容で追加する。
タイプ | 名称 | TTL | 値 |
---|---|---|---|
A(通常) | ringo | 3600 | VPSサーバーのIPアドレス |
これでring.XXX.comにアクセスしたらVPSサーバーの方へ向かう設定が完了。
次はVPSサーバーの受け口を設定する。
VPSサーバーの管理画面を開き、サブドメイン.XXX.XXXのDNSを登録します。値は下記のように設定します。NSにVPSサービスのアドレスを入力し、Aに@とwwwをIPアドレスで登録します。
タイプ | 名称 | TTL | 値 |
---|---|---|---|
NS | @ | 3600 | a.conoha-dns.com |
NS | @ | 3600 | b.conoha-dns.org |
A(通常) | @ | 3600 | VPSサーバーのIPアドレス |
A(通常) | www | 3600 | VPSサーバーのIPアドレス |
VPSサーバーのDNSの値はVPSサービスの基本値と自身のサーバーIPの両方を登録する必要がある。
SSLはあやふやで申し訳ないのですが、人によってはSSLが利用できないかもしれません。
仲介する共有サーバーのDNSにはwww指定を入れない、VPSのDNSにはwwwを入れるとKUSANAGIがSSL化してくれました。反映へ時間差があるので検証しにくいですが試してみてください。
後はKUSANAGIに「ringo.XXX.com」のディレクトリを作成すれば完了です。かんたんKUSANAGIならKUSANAGI管理画面から「ringo.XXX.com」のサイトを作るだけでOKです。SSLにするボタンは反応が悪かったりするので、何度か押すか少し時間を置いてから押してください。
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